10/14の夜(日本時間)、XAUUSDは大きな出来高を伴って急落しましたが、レンジの底を割れずに反発しました。前回の分析から1日で、チャートの形がどう変わったかを整理します。
この記事はファンダメンタルズを使わず、チャートから読み取れることだけで構成しています。
XAUUSDは10/14に4,073.32まで急落しましたが、10/7の安値(4,066.36)を割らずに、10/15朝には4,161.72まで戻しました。レンジの底が2度守られた一方で、高値は切り下がり続けており、上下どちらの形にも読める局面です。現在値の4,147は、すぐ上の抵抗4,162〜4,166の手前です。
① 10/14の急落は表示期間で最大級の出来高。それでも底は割れませんでした
② 底が2つなら「ダブルボトム」、高値の切り下げを見れば「下降三角形」です
③ 短期は4,162〜4,166、中期は4,226と4,066のどちらを抜けるかが分かれ目です
1. 前回(10/14)からの変化
| 項目 | 10/14時点 | 10/15時点 |
|---|---|---|
| 現在値 | 約4,160 | 約4,147 |
| 直近安値 | 4,144.41 | 4,073.32 |
| 直近高値 | 4,166.13 | 4,161.72 |
| 日足RSI | 43.03 | 43.40 |
| H4 RSI | 48.60 | 49.57 |
| 相場の見立て | レンジ継続(4,066〜4,226) | レンジ継続(底を2度防衛) |
前回のトレードプランの結果は次のとおりです。
| プラン | 結果 |
|---|---|
| デイの買い(4,075〜4,112、損切り4,055) | 安値4,073.32で反発し、損切りには届かず。利確1の4,145に到達。利確2の4,166には4ドル届かず |
| デイの売り(4,200〜4,220) | 未到達 |
| スキャルの買い(4,141〜4,147、損切り4,128) | 10/14の急落で損切り |
| スキャルの売り(4,183〜4,200) | 未到達 |
2. 環境認識(マルチタイム分析)
| 時間足 | 状態 | ポイント |
|---|---|---|
| 月足・週足 | 長期上昇の中の調整 | 今週足は4,073.32まで下げた後に戻す下ヒゲ付きの陰線(未確定)。前週安値4,066.36は割っていない |
| 日足 | 緩やかな下降 | 10/14は約56ドル下げた陰線。10/15は4,099.88から4,161.72まで戻し、前日の陰線実体の約7割を回復(未確定) |
| H4 | レンジ | 安値は4,066→4,073とほぼ横ばい。高値は4,226→4,217→約4,200→4,161.72と切り下げ |
| H1以下 | V字反発 | 4,073.32からの反発が、10/14高値(4,166.13)の手前で失速。4,162〜4,166に二重天井 |
日足は、今日の終値が4,162を超えれば前日の陰線を丸ごと包む陽線になります。現時点では未確定です。
3. 出来高とRSIから見た攻防
- 10/14の急落:5分足・15分足・30分足で表示範囲の中で最大の出来高でした。1時間足でも、10/2の高値からの反落に迫る大きさです。売り手が強く押し込んだ動きでした。
- それでも底は割れず:安値は4,073.32で止まり、10/7の安値の手前で反発しました。その後は下げ幅のほぼ全部を取り戻しています。大きな売りが吸収された点では、10/7と同じ性質の動きです。
- ワイコフ理論での見方:10/7を「スプリング」の候補とすると、10/14はその後の「テスト」にあたります。教科書的なテストは「安値を割らず、出来高も減る」ことが条件です。今回は安値は割りませんでしたが出来高は大きく、条件の半分しか満たしていないため、判断は保留します。
- RSI:日足43.40(50を下回る弱含み)、H4 49.57(中立)。新しいダイバージェンスは出ていません。
ティックボリュームは価格の更新回数で、市場全体の実際の取引量ではありません。RSIも価格から計算する指標なので、どちらも補助的な判断材料として扱っています。
4. チャートパターン分析
月足・週足(大局)
最高値後の調整です。週足の安値は約3,940(6〜7月)→4,066→4,073と切り下がっていません。3,940を週足終値で割れば、調整がさらに深まったサインです。
日足・H4(中期)
同じ値動きから、2つの形が読めます。
- ダブルボトム:底が4,066と4,073の2つ。2つの底の間の高値4,217がネックラインで、ここを上抜ければ完成です。計測目標は約4,364です。
- 下降三角形:底は横ばい、高値は切り下がる形。古典的には下に抜けやすい形とされ、4,066を日足終値で割れば完成です。
どちらも形成途中で、どちらが正しいかはまだ分かりません。
H1以下(短期)
- 4,162〜4,166の二重天井がすぐ上の壁です。ここを1時間足終値で上抜けるのが、反発が続く最初の確認材料です。
- 下は、反発の前に15分足で保ち合った4,103〜4,110が支えの候補です。
エリオット波動は、前回と同じく「調整のC波」とも「新しい上昇の第2波」とも読めるため、波動ラベルは付けていません。
5. フィボナッチと重要価格帯
- 10/14の下落(4,166.13→4,073.32)に対して、現在値の約4,147は78.6%戻し(4,146.3)付近です。高値の4,161.72は約95%戻しにあたります。
- 10/14安値からの反発(4,073.32→4,161.72)に対する押し目の候補は、38.2%が4,127.9、50%が4,117.5、61.8%が4,107.1です。
| 価格帯 | 意味 |
|---|---|
| 約4,696 | 8月高値。上抜ければ日足の下降が否定される |
| 約4,364 | ダブルボトムの計測目標 |
| 4,217〜4,226 | レンジ上限。ダブルボトムのネックライン |
| 4,183〜4,200 | 10/13の急落の起点 |
| 4,162〜4,166 | 直近の二重天井(短期の壁) |
| 4,117〜4,128 | 反発幅の38.2〜50%押し |
| 4,103〜4,110 | 上放れ前の保ち合い |
| 4,066〜4,073 | 2度守られた底。下降三角形の底辺 |
| 約3,940 | 2026年安値。中期の最終防衛ライン |
6. 時間軸別トレード戦略


| 時間軸 | エントリー | 利確 | 損切り |
|---|---|---|---|
| スキャル (H1・M15) | 買い:4,117〜4,128 売り:4,162〜4,172 | 買い:4,147/4,162 売り:4,147/4,128 | 買い:4,100 売り:4,182 |
| デイ (H4) | 買い:4,075〜4,105 売り:4,200〜4,220 | 買い:4,147/4,166/4,200 売り:4,166/4,128/4,105 | 買い:4,055 売り:4,235 |
| スイング (日足) | 買い:4,226をH4終値で上抜け後、 4,205〜4,226への押し 売り:4,066を日足終値で割った後、 4,066〜4,100への戻り | 買い:4,300/4,364 売り:4,000/3,940 | 買い:4,195 売り:4,115 |
- 4,129〜4,161は見送りの帯で、現在値の4,147はこの中にあります。
- ゾーンに来たらすぐ入るのではなく、ヒゲや反転足を確認してからにします。
- 利確1に届いたら、損切りを建値に移します。
7. シナリオ分岐
| シナリオ | 条件 | 目標 | 否定される条件 |
|---|---|---|---|
| A:上放れ (ダブルボトム完成) | 4,166をH1終値で上抜け→4,217〜4,226をH4終値で上抜けて定着(出来高の増加を伴う) | 4,300→約4,364 | 4,103〜4,110を割る/上抜け後にレンジへ戻る |
| B:下放れ (下降三角形完成) | 4,162〜4,166で頭を抑えられ、4,066を日足終値で割る | 4,000→約3,940 | 4,226をH4終値で上抜け |
| C:レンジ継続 | 4,066〜4,226の中で上下限のヒゲが続く | 上下限の往復 | 上下どちらかの終値での離脱 |
当面はCを最も重く見ています。AとBは同程度です。底が2度守られたこと(Aの材料)と、高値の切り下げが続いていること(Bの材料)がともに強まっていて、差は開いていません。
8. まとめ
10/14の大きな売りでも、レンジの底は割れませんでした。一方で、高値の切り下げは止まっていません。次に4,066〜4,073を試したとき、出来高が減って底が守られるか、出来高を伴って割れるかで、10/14の大きな出来高が「売りの吸収」だったのか「売り手の本格参入」だったのかが分かります。
データについて:本記事のチャートは、MT5の2026年10月15日13:39(日本時間)時点のものです。出来高はブローカーが提供するティックボリューム(価格の更新回数)で、市場全体の取引量とは異なります。過去の高値・安値の一部は、チャートの目盛りからの読み取りのため、数ドルの誤差を含みます。示した価格帯は過去データでの検証(バックテスト)を行ったものではありません。
✍️ 執筆者/ぱぶちゃん|投資歴6年
ファンダメンタルを事実ベースで解説するブログを運営中。相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。たまにチャート分析もします。ナンピンは得意です。
X(旧Twitter):@pablo29god
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