10/15、XAUUSDは前日の陰線を丸ごと包む陽線で引け、レンジの底からの反発が日足でも確認されました。前回の分析から1日で、チャートの形がどう変わったかを整理します。
この記事はファンダメンタルズを使わず、チャートから読み取れることだけで構成しています。
XAUUSDは10/15に4,105.70から4,172.27まで上げて引け、日足で強気の包み足が確定しました。10/16も4,186.30まで上昇しましたが、10/13の急落の起点にあたる4,186〜4,200で止められ、現在は4,174付近で横ばいです。抜ける方向は上放れがやや優勢になりましたが、高値の切り下げはまだ止まっていません。
① 日足は強気の包み足、H1は高値・安値とも切り上げ、H4のRSIは50超え
② 本日高値4,186.30は、10/12〜10/14の下げの78.6%戻しとほぼ一致
③ 約4,200、最終的には4,217〜4,226を抜けるまでは「下げの中の反発」の範囲です
1. 前回(10/15)からの変化
| 項目 | 10/15時点 | 10/16時点 |
|---|---|---|
| 現在値 | 約4,147 | 約4,174 |
| 直近安値 | 4,073.32 | 4,147.13 |
| 直近高値 | 4,161.72 | 4,186.30 |
| 日足RSI | 43.40 | 45.85 |
| H4 RSI | 49.57 | 55.29 |
| 相場の見立て | レンジ継続(離脱方向は互角) | レンジ継続(離脱するなら上放れがやや優勢) |
前回のトレードプランの結果は次のとおりです。
| プラン | 結果 |
|---|---|
| デイの買い(4,075〜4,105) | 未到達(10/15の安値は約4,130) |
| デイの売り(4,200〜4,220) | 未到達(高値4,186.30) |
| スキャルの買い(4,117〜4,128) | 未到達(10/15の押しは約4,130で止まり、数ドル届かず) |
| スキャルの売り(4,162〜4,172、損切り4,182) | 約定。10/16朝に4,147.13まで下げたが、利確1の4,147に0.13ドル届かず。その後4,186.30まで上昇して損切り |
| 参考:10/14のデイの買い | 10/15に利確2の4,166に到達 |
2. 環境認識(マルチタイム分析)
| 時間足 | 状態 | ポイント |
|---|---|---|
| 月足・週足 | 長期上昇の中の調整 | 今週足は始値4,197.96、安値4,073.32、現在4,174.77。下ヒゲが実体より長い形(未確定) |
| 日足 | 緩やかな下降の中の反発 | 10/15は4,105.70→4,172.27で、前日の陰線実体を丸ごと包む強気の包み足が確定 |
| H4 | レンジ(上寄り) | 安値は4,073→約4,130→4,147と切り上げ。高値は4,226→4,217→約4,200→4,186.30で、まだ切り下げの範囲 |
| H1以下 | 上昇 | 高値は4,161.72→約4,178→4,186.30、安値は4,073.32→約4,130→4,147.13と切り上げ。4,186.30の後は4,168〜4,178で横ばい |
週足は、始値の4,197.96を超えて引ければ下ヒゲの長い陽線になります。確定まで残り1日14時間です。
3. 出来高とRSIから見た攻防
- 押しの局面:10/15夜(日本時間)の約4,130と10/16朝の4,147は、どちらも長い下ヒゲを付けてすぐ戻しました。10/15の押しは出来高が大きかったものの、安値は10/14の4,073を大きく上回っていて、買いが早めに入っています。
- 上げの局面:出来高は中程度です。10/14の急落時の大きな出来高と比べると、新しい買いが入っているのか、売りの手仕舞いなのかはまだ区別がつきません。
- 高値後:4,186.30を付けた後の横ばいでは、出来高が細っています。
- RSI:日足45.85(50手前)、H4 55.29(10/12以来の50超え)。日足が50を超えれば、日足でも勢いが上向きに変わったサインになります。
ティックボリュームは価格の更新回数で、市場全体の実際の取引量ではありません。RSIも価格から計算する指標なので、どちらも補助的な判断材料として扱っています。
4. チャートパターン分析
月足・週足(大局)
最高値後の調整です。週足の安値は約3,940(6〜7月)→4,066→4,073と切り下がっていません。今週足の長い下ヒゲは安値圏での買い戻しを示す形ですが、確定はこれからです。
日足・H4(中期)
- ダブルボトム:底は4,066と4,073の2つで、ネックラインは4,217です。底からの上昇が続き、前回より有力になりました。上抜けた場合の計測目標は約4,364です。
- 下降三角形:底辺(4,066〜4,073)から現在値まで約100ドル離れ、すぐに下に抜ける形ではなくなりました。ただし上辺(4,226→4,217→約4,200と切り下がる高値のライン)はまだ抜けていないので、否定はされていません。
H1以下(短期)
- 高値・安値とも切り上げる上昇の形です。
- ただし4,186.30で、10/13の急落の起点(4,183〜4,200)と78.6%戻しが重なる水準に止められています。ここを1時間足終値で上抜けるのが、上昇が続く確認材料です。
エリオット波動は、前回と同じく「調整のC波」とも「新しい上昇の第2波」とも読めるため、波動ラベルは付けていません。
5. フィボナッチと重要価格帯
- 10/12高値4,217.17→10/14安値4,073.32の下落に対して、本日高値の4,186.30は78.6%戻し(4,186.4)とほぼ一致します。
- 10/14安値からの上昇(4,073.32→4,186.30)に対する押し目の候補は、38.2%が4,143.1、50%が4,129.8、61.8%が4,116.5です。本日安値の4,147.13は38.2%の手前、10/15の押し(約4,130)は50%付近でした。
| 価格帯 | 意味 |
|---|---|
| 約4,696 | 8月高値。上抜ければ日足の下降が否定される |
| 約4,364 | ダブルボトムの計測目標 |
| 4,300 | 上放れの最初の目標 |
| 4,217〜4,226 | レンジ上限。ダブルボトムのネックライン |
| 4,186〜4,200 | 10/13の急落の起点・78.6%戻し(本日高値で反落) |
| 4,168〜4,178 | 高値後の横ばい帯 |
| 4,143〜4,150 | 本日安値・38.2%押し |
| 4,117〜4,132 | 10/15の押し・50〜61.8%押し。割れるとH1の上昇の形が崩れる |
| 4,066〜4,073 | 2度守られた底 |
| 約3,940 | 2026年安値。中期の最終防衛ライン |
6. 時間軸別トレード戦略


| 時間軸 | エントリー | 利確 | 損切り |
|---|---|---|---|
| スキャル (H1・M15) | 買い:4,143〜4,150 売り:4,186〜4,200 | 買い:4,172/4,186 売り:4,172/4,150 | 買い:4,128 売り:4,208 |
| デイ (H4) | 買い:4,117〜4,132 売り:4,200〜4,220 | 買い:4,172/4,200/4,217 売り:4,172/4,147/4,130 | 買い:4,098 売り:4,235 |
| スイング (日足) | 買い:4,226をH4終値で上抜け後、 4,205〜4,226への押し 売り:4,066を日足終値で割った後、 4,066〜4,100への戻り | 買い:4,300/4,364 売り:4,000/3,940 | 買い:4,195 売り:4,115 |
- 4,151〜4,185は見送りの帯で、現在値の4,174はこの中にあります。
- ゾーンに来たらすぐ入るのではなく、ヒゲや反転足を確認してからにします。
- 利確1に届いたら、損切りを建値に移します。
7. シナリオ分岐
| シナリオ | 条件 | 目標 | 否定される条件 |
|---|---|---|---|
| A:上放れ (ダブルボトム完成) | 4,186〜4,200をH1終値で上抜け→4,217〜4,226をH4終値で上抜けて定着(出来高の増加を伴う) | 4,300→約4,364 | 4,117〜4,132を割る/上抜け後にレンジへ戻る |
| B:下放れ (下降三角形完成) | 4,186〜4,200で頭を抑えられ、4,143〜4,150、4,117〜4,132を順に割り、4,066を日足終値で割る | 4,000→約3,940 | 4,226をH4終値で上抜け |
| C:レンジ継続 | 4,066〜4,226の中で推移。内側は4,130〜4,200 | 上下限の往復 | 上下どちらかの終値での離脱 |
当面はCを最も重く見ています。前回は「AとBは同程度」としましたが、日足の包み足の確定とH1の上昇の形を受けて、今回はAを上に置きました。ただし、どの材料も同じ価格データから出たもので、4,200〜4,226を抜けるまでは「反発」の範囲にとどまります。
8. まとめ
レンジの底からの反発が、日足の包み足で確認されました。次の焦点は、10/13の急落の起点にあたる4,186〜4,200を抜けて、4時間足の高値の切り下げを止められるかです。上昇の出来高はまだ中程度なので、上抜けるときに出来高が伴うかどうかが、新しい買いの流入か、売りの手仕舞いかを見分ける手がかりになります。
データについて:本記事のチャートは、MT5の2026年10月16日15:09(日本時間)時点のものです。出来高はブローカーが提供するティックボリューム(価格の更新回数)で、市場全体の取引量とは異なります。過去の高値・安値の一部は、チャートの目盛りからの読み取りのため、数ドルの誤差を含みます。示した価格帯は過去データでの検証(バックテスト)を行ったものではありません。
✍️ 執筆者/ぱぶちゃん|投資歴6年
ファンダメンタルを事実ベースで解説するブログを運営中。相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。たまにチャート分析もします。ナンピンは得意です。
X(旧Twitter):@pablo29god
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