横浜市長選挙2026|選挙公報から読む立候補者7人の公約まとめ【10月18日投開票】

ニュース解説

2026年10月4日に告示された横浜市長選挙は、前市長と新人6人の計7人が立候補する混戦になりました。公示前の記事では6人の立候補予定者を紹介しましたが、告示日に建築家の山本理顕氏が届け出て、顔ぶれが確定しています。

この記事では、横浜市選挙管理委員会が公開した選挙公報をもとに、7人の公約を整理します。公報に書かれている内容を紹介する記事です(最後の「5. 筆者の見方」のみ、筆者の意見を含みます)。

※本記事は2026年10月5日時点の内容です。選挙公報は、候補者から提出された原稿をそのまま印刷したもので、市や筆者が内容を検証したものではありません。人物の並びは、選挙公報に掲載されている順です。

1. 立候補者7人(選挙公報の掲載順)

氏名年齢党派公報に書かれた肩書政党の推薦・支援公式サイト
山中竹春(やまなか・たけはる)54無所属前横浜市長(元横浜市立大学医学部教授)政党の支援は受けない公式サイト
藤川祥子(ふじかわ・さちこ)51無所属――公式サイト
原沢敦美(はらさわ・あつみ)59無所属弁護士公報に「自民党・日本維新の会・公明党・国民民主党」が応援とある公式サイト
福山敦士(ふくやま・あつし)37無所属経営者参政党・再生の道が推薦(公報)公式サイト
浅賀由香(あさか・ゆか)46日本共産党公認―日本共産党公認公式サイト
山本理顕(やまもと・りけん)81無所属建築家―事業サイト(山本理顕設計工場)
X(旧Twitter)
中谷一馬(なかたに・かずま)43無所属デジタルハリウッド大学大学院 特任教授(元衆院議員)立憲民主党県連が支援公式サイト

年齢と党派、山中氏・中谷氏の政党の関係は報道にもとづき、肩書と推薦は公報の記載にもとづきます。公報では、藤川氏は「藤川さちこ」、原沢氏は「原沢あつみ」、福山氏は「福山あつし」、浅賀氏は「あさか由香」と表記されています。山本氏は、選挙専用のサイトが確認できなかったため、設計事務所の事業サイトとXを掲載しています。

推薦・支援の主体について、報道では、自民党・日本維新の会・国民民主党は県組織が推薦、公明党は市議団が支持とされています。

2. 7人の公約(公報の記載)

山中竹春(やまなか・たけはる)氏

公報のキャッチコピー:「生活者目線 ずっと住みたいヨコハマ」

メッセージ:ご負託をいただきながら市政を混乱させ、道半ばで辞したことをお詫びしたうえで、「どのような批判も受け止めて参ります。そしてお約束した政策は生活者目線を貫きやり抜く覚悟です」としています。

5年間の「実績」として掲げたもの

  • 無償化:18歳以下の医療費、出産費用(基礎的部分)、65歳以上のがん検診+精密検査
  • 中学校全員給食の実現、春・夏・冬休み中の学童保育での昼食開始
  • 12年ぶりの待機児童ゼロ(本市初の2年連続ゼロ)
  • 特養ホームの平均入所待ち期間の大幅短縮
  • 交通不便地域に新たな地域の足の運行支援、防犯対策の充実
  • 防災対策の抜本的新戦略の始動
  • 市の手続き件数の約9割をオンライン化、データを活用した財源確保の取り組みを開始
  • 市の観光にぎわいが過去最高、人口の転入超過は過去20年で最大

生活者目線の「継続」として掲げたもの

  • カジノ断固阻止!
  • もっと子育てしやすい横浜へ!
  • 若者が夢を持って働ける横浜へ!
  • 災害時も命と暮らしを守る横浜へ!

公報記載のプロフィール:1972年生まれ。データの力で課題解決に挑む専門家として、アメリカ国立衛生研究所(NIH/NIEHS)や国立がん研究センターに従事。早稲田大学で政経・理工の両学部を卒業。

藤川祥子(ふじかわ・さちこ)氏

公報のキャッチコピー:「ひとりごとをみんなごとへ 市民が主役の横浜市政へ!」

公約:5つの柱です。

  • 税金はまず家計・子育て・福祉に!水道料金・保育料・住宅費の負担軽減
  • パワハラで損なわれた市政の信頼回復は、徹底した情報公開から
  • 山下ふ頭の未来は、市民が決める。海と緑と憩いの場に
  • 中小企業・商店を元気に。省エネ・地域循環型の経済を
  • 横浜港を世界とつながる平和の港に。横浜ノース・ドックの早期返還を

このほか、「カジノの復活はNO!」「民設民営の大型開発計画を市民参加で見直します」と掲げています。

メッセージ:前市長のパワハラを防げなかった行政・議会を改革するため、まずは徹底した情報公開が必要としています。

公報記載のプロフィール:1975年生まれ。横浜市鶴見区出身・在住。東北大学文学部卒業、英国サセックス大学大学院で開発人類学の修士号を取得。フェアトレード会社、民間シンクタンク、公益団体の職員として、福祉団体や被災地の支援、子どもたちの主権者教育に携わりました。学童保育の父母会長や小中学校のPTA役員も務め、カジノ誘致反対や食品配布「フードパントリー」のボランティア活動もしています。

原沢敦美(はらさわ・あつみ)氏

公報のキャッチコピー:「あなたの笑顔のために。」「横浜を、もっと前へ。横浜の未来をつくる12の政策」

12の政策

  • 災害に強く、危機管理に優れた横浜をつくります
  • 必要な人に、必要な支援が届く福祉を実現します
  • 18区それぞれの個性を生かし、地域の活力を高めます
  • GREEN×EXPO 2027を契機に、横浜の未来を切り拓きます
  • 横浜を観光客が訪れるだけでなく楽しみ、過ごす「滞在型観光」の拠点にします
  • 公正・適正な官民連携で、民間の力を最大限に生かします
  • 道路・橋・上下水道など、暮らしを支えるインフラを守ります
  • 子育て支援をさらに充実させ、子どもを安心して育てられる横浜をつくります
  • 財政基盤を強化し、将来世代に責任を持つ市政を実現します
  • 企業を呼び込み、横浜に働く場所と新たな雇用を生み出します
  • 横浜の持つ豊かな基盤を活かし、横浜を世界に誇るエンタメ一大拠点にします
  • 市職員に笑顔を取り戻し、一丸となって市民のために働く市役所をつくります

公報記載のプロフィール:1967年8月生まれ。3歳より50年を横浜で過ごす。慶應義塾大学院理工学院研究科、早稲田大学法科大学院を卒業。主な職歴は、日本航空(整備部門)、弁護士、川崎汽船・東横イン・リコーリースの社外取締役、ローソン銀行の社外監査役、日本トライアスロン連合理事、予備自衛官(予備三等陸佐)など。

福山敦士(ふくやま・あつし)氏

公報のキャッチコピー:「37歳 子育て中の経営者が描く横浜の未来!!」(「パパとして・経営者として・教育者として 稼いで、変えて、未来に投資!」)

公約:3つの柱、計29項目です。主なものを挙げます。

① 横浜を「稼ぐ」都市にする

  • 市役所に「営業局」を新設
  • 休眠市有地や建物の活用、ネーミングライツの積極導入
  • 横浜で開業・挑戦する企業の積極応援、事業継承支援
  • 次世代テック企業誘致を強力に進め、税収と雇用を拡大
  • ナイトタイムエコノミーの推進
  • 港・山下埠頭の積極活用(クルーズ船の誘致と新モビリティサービス)
  • 敬老パスの自己負担金の見直し、コミュニティバス・予約制ミニバスによる移動支援
  • ふるさと納税の収支の改善:魅力ある返礼品の創出

② 市役所を経営する組織に「変える」

  • 外郭団体の抜本的見直し
  • 既存の市政構造の打破:真の二元代表制の構築(議会との秩序ある関係)
  • ハラスメント相談窓口の完全外部化
  • 市長に対する「外部監査評価制度」の導入
  • 内部通報・コンプライアンス体制の徹底強化
  • カスタマーハラスメント防止条例の制定
  • 事業のゼロベースでの見直しと部局再編の検討

③ 稼いだ財源を未来に「投資する」

  • 0〜2歳保育料無償化:第1子から・所得制限なしで「0歳児から」完全無償化
  • 中学校給食を、デリバリー型からミックス方式(自校調理型、親子・兄弟方式を組み合わせる)へ転換
  • 給食費無償化を中学生まで拡大
  • 通学にかかる隠れた費用の無償化・補助(修学旅行費や副教材費の負担をゼロへ)
  • 奨学金の返還免除(特定の職種〔教員、消防、市技術職〕に就職した場合)
  • 高校・大学受験料ゼロ、塾代支援
  • 教員の事務負担軽減:事務補助員の全校配置

公報記載のプロフィール:1989年、横浜生まれ・横浜育ち。3児のパパ。慶應義塾高校では選抜甲子園ベスト8、慶應義塾大学卒業後、大手IT企業に入社。グループ会社の経営を経験し、20代で独立起業。上場企業を含む複数の企業の経営を推進。プロ野球独立リーグ球団、ベルギーサッカークラブ、スポーツアパレル・人材関連事業を経営。慶應義塾高校、千葉商科大学で准教授を務める。2025年には横浜市長選挙に立候補し148,236票を獲得。

浅賀由香(あさか・ゆか)氏

公報のキャッチコピー:「横浜の豊かさを市民の豊かさへ」

公約

  • 学生・若者などへの家賃補助の創設
  • 全年齢の保育料、中学校給食の無償化
  • 市立大学の入学金廃止、授業料半額へ
  • 世界水準の人権都市へ:ハラスメント防止条例、実効性ある差別禁止条例の策定、朝鮮学校補助金の再開、男女賃金格差の解消、市の女性管理職割合50%をめざす、再エネ促進・緑を増やす
  • 憲法9条を守り生かす:核兵器廃絶を世界へ発信、横浜ノース・ドックなど米軍基地の全面返還に全力

「すぐやる5」

  • 避難所にエアコン設置100%
  • あたたかい中学校給食
  • 市営バス・地下鉄を18歳まで子ども運賃に
  • 年金で入れる高齢者施設を
  • 生理用品を学校トイレに

公報記載のプロフィール:1980年、横浜市鶴見区生まれ・横浜在住。筑波大学国際総合学類卒業。元SE、国際輸送の仕事を経験。世界から貧困と戦争をなくしたいという思いで、さまざまなボランティアに携わり日本共産党へ。夫と中3・小6・5歳の子どもたちと暮らす3児の母。

山本理顕(やまもと・りけん)氏

公報のキャッチコピー:「地域社会圏 ―助け合って住む―」(一つの町内会、約400世帯・1,300人を「地域社会圏」とする)

公約:4つの柱です。

  • すべての横浜市民は、安全で快適な住宅に住む権利をもつ。それを保障する(住宅は職住一体型住宅とする)
  • ひとつの町内会ごとに「町内会サロン」をつくる(幼児・学童・高齢者支援機能、行政窓口機能、小口金融窓口機能〔ATM〕、カフェ、多目的ホール、宿泊機能を持つ)
  • 公共交通網の充実:市全域まで行き届く、市民無料のミニバス網・ミニタクシー網をつくる
  • 横浜市の観光収入を、現在の約5,000億円から1兆円にする(山下埠頭に各国の文化が集まった世界町家をつくる、滞在型の観光拠点にする、中央卸売市場を観光地化する、米作を復活し田園地帯の景観をつくる)

公報記載のプロフィール:1945年、北京生まれ、横浜育ち。建築家・山本理顕設計工場。東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻修了。横浜国立大学大学院教授、名古屋造形大学学長、東京藝術大学客員教授、神奈川大学客員教授などを歴任。日本建築学会賞作品賞、日本芸術院賞、2024年度プリツカー賞などを受賞。

中谷一馬(なかたに・かずま)氏

公報のキャッチコピー:「逆境を、党派を、政治の壁を、こえる。」(「6つのゼロ」「6つの改革」「6つの安心」の計18項目)

区分項目公報の補足説明
6つのゼロ出産の不安をゼロ無痛分娩上限10万円助成
第2子以降の保育料をゼロ所得制限・きょうだいの年齢制限なし
給食費をゼロ安全であたたかくおいしい給食
介護で仕事を諦める人をゼロ介護を家族だけで抱え込まない
カジノをゼロ将来もカジノを誘致しない
あらゆるハラスメントをゼロ市長も特別職も例外にしない
6つの改革AIで横浜をかえるAIネイティブ市役所・プッシュ型行政
働き方をかえる選択的週休3日制・横浜発・働き方の再デザイン
政治と行政をかえる市長の政治資金・資産もガラス張りに
民主主義をかえる地方選挙や政策立案に電子投票
横浜の経済をかえる挑戦・成長するなら横浜
まちのかたちをかえるオンデマンド交通、自動運転で暮らしをつなぐ
6つの安心暮らしと家計をまもる物価高に負けない暮らしへ。家賃・転居支援、断熱改修で光熱費負担を軽減
必要な医療をまもるいつでも安心して医療を受けられる横浜。必要な医療へ、迷わずつながる
子どもの命と尊厳をまもるすべての子どものSOSを見逃さない
つながりと居場所をまもる誰一人取り残さない共生社会へ
安全と財産をまもる最先端の治安対策で、安心できる横浜へ
災害から命と暮らしをまもる最高水準の防災都市・横浜へ

公報記載のプロフィール:1983年生まれ。衆議院議員3期、神奈川県議会議員1期。経済的な自立に焦り、中学卒業後に社会に出るが、横浜平沼高校の通信制に復学し21歳で卒業。慶應義塾大学経済学部通信課程を経て、デジタルハリウッド大学大学院を修了。IT企業の創業に執行役員として参画後、第94代内閣総理大臣の秘書を務め、27歳で神奈川県議会における県政史上最年少議員として当選。2026年にデジタルハリウッド大学大学院の特任教授に就任。

3. テーマ別に並べてみる

公報に書かれた内容を、テーマごとに並べました。

テーマ公報の記載
市政の信頼回復・ハラスメント山中氏:市政を混乱させたことへのお詫び/藤川氏:徹底した情報公開から/原沢氏:市職員に笑顔を取り戻す/福山氏:相談窓口の完全外部化、市長への外部監査評価制度、カスタマーハラスメント防止条例/浅賀氏:ハラスメント防止条例/中谷氏:あらゆるハラスメントをゼロ、市長の政治資金・資産をガラス張りに
カジノ(IR)山中氏:カジノ断固阻止/藤川氏:カジノの復活はNO、民設民営の大型開発計画を市民参加で見直す/中谷氏:将来もカジノを誘致しない
GREEN×EXPO 2027原沢氏:GREEN×EXPO 2027を契機に、横浜の未来を切り拓く(公報に記載があるのは原沢氏のみ)
子育て・教育・給食山中氏:中学校全員給食の実現、もっと子育てしやすい横浜へ/藤川氏:保育料・住宅費の負担軽減/原沢氏:子育て支援をさらに充実/福山氏:0〜2歳保育料の完全無償化、給食費無償化を中学生まで拡大/浅賀氏:全年齢の保育料・中学校給食の無償化/中谷氏:第2子以降の保育料ゼロ、給食費ゼロ、無痛分娩上限10万円助成
防災山中氏:災害時も命と暮らしを守る/原沢氏:災害に強く危機管理に優れた横浜/浅賀氏:避難所のエアコン設置100%/中谷氏:最高水準の防災都市
山下ふ頭・観光藤川氏:市民が決める、海と緑と憩いの場に/原沢氏:滞在型観光の拠点/福山氏:クルーズ船の誘致と新モビリティサービス/山本氏:世界町家をつくる、観光収入を1兆円に
交通・住まい・高齢者山中氏:交通不便地域への足の運行支援/福山氏:敬老パスの自己負担金見直し/浅賀氏:子ども運賃を18歳まで、年金で入れる高齢者施設/山本氏:住む権利の保障、市民無料のミニバス網/中谷氏:オンデマンド交通・自動運転、家賃・転居支援
平和・米軍基地藤川氏:横浜ノース・ドックの早期返還/浅賀氏:横浜ノース・ドックなど米軍基地の全面返還

4. 選挙公報を読むときのポイント

  • 公報は、各候補の自己申告です。実現の時期や財源までは書かれていない項目が多いため、公約を比べるときは、その点も合わせて見てみてください。
  • 7人全員の公報にQRコードが載っています。より詳しい政策を確認する手がかりになります。
  • 公報に載っていないことは、賛成・反対の意思表示ではありません。公報に記載のない項目も、各候補が出馬表明の場などで考えを述べている場合があります(公示前の記事も参照)。
  • 選挙公報は10月16日までに各世帯へ配布されるほか、区役所や期日前投票所などでも見られます。

5. 筆者の見方:財政面の話は、公報からどこまで読み取れるか

ここからは公報の紹介ではなく、筆者の見方です。事実の部分と、筆者の意見の部分を分けて書きます。特定の候補者や政党を支持・批判する意図はありません。

確認できる事実

  • 令和8年度課税のふるさと納税による住民税控除額(道府県民税と市町村民税の合計)は、横浜市が約373億円で、全国の市区町村で1位です(2位は名古屋市の約215億円、3位は大阪市の約207億円。総務省の現況調査)。横浜市の令和7年度決算では、市税への影響額は337億円で、市は「約75%は地方交付税制度で措置」としています。市は令和7年度決算で地方交付税を413億円受け取っていますが、これは交付税の総額であり、ふるさと納税への補填額ではありません。
  • 住民税は、1月1日時点の住所地に納めるものです。東京都内で働く市民の住民税も、横浜市に入ります。ふるさと納税による控除も、同じ横浜市の住民税から差し引かれます。
  • 令和2年の国勢調査では、横浜市に住む15歳以上の就業者・通学者のうち、市外へ通勤・通学する人は約68.5万人で、そのうち約65.5%(約44.9万人)が東京都へ向かっていました。東京23区だけで見ると、約41.7万人で、横浜市に住む就業者・通学者の約23%にあたります(横浜市の資料)。
  • 今回の公報で「財源」や「財政」にあたる言葉を使って書いているのは、山中氏(データを活用した財源確保の取り組みを開始)、原沢氏(財政基盤を強化し、将来世代に責任を持つ市政)、福山氏(「稼ぐ」都市、ふるさと納税の収支の改善、外郭団体の抜本的見直し、事業のゼロベースでの見直しなど)の3人です。
  • 無償化や補助を掲げた項目に、必要な金額や財源が並べて書かれているものは、今回の公報には見当たりませんでした。
✍️ 筆者の見方

横浜市は、ふるさと納税による税収の流出が全国で最も大きく、市外、とくに東京へ働きに出る市民が多い都市です。そのなかで、財政をどう立て直していくのかについて、公報から具体策が読み取れる候補は多くないと、私は感じました。

無償化や補助は、受け取る側にとっては分かりやすい公約です。だからこそ、その財源をどうするのかも、あわせて知りたいと思います。公報は紙面が限られているため、詳しい説明は、各候補の公式サイトや演説で語られているかもしれません。投票までに、そうした説明も探してみるつもりです。

財源の話は、補助や無償化に限った話ではないと考えています。減税であっても、歳出を増やす施策であっても、税収が減る、あるいは費用がかかる以上、どこから出すのかは同じ基準で確認したいと思います。公約を見るときは、次の4つを問いにしています。

  • 財源:その費用は、どこから出るのか(増収、他の事業の見直し、基金、国や県の制度など)
  • 規模:年間でいくらかかるのか。金額は示されているか
  • 期間:恒久的な制度か、期限付きか
  • 対象:誰が対象か。所得や年齢の制限はあるか
まとめ
  • 立候補者は7人。告示日に山本理顕氏が加わった
  • 山中氏は5年間の実績と「継続」を、新人6人はそれぞれの政策の柱を公報に掲げた
  • カジノについては、山中・藤川・中谷の3氏が公報で触れている
  • GREEN×EXPO 2027は、公報に記載があるのは原沢氏のみ
  • 子育て・給食の無償化は、福山・浅賀・中谷の各氏が公報に具体的に書いている

📚 主な出典

  • 横浜市選挙管理委員会『横浜市長選挙 選挙公報(令和8年10月18日執行)』|公報(PDF)
  • 横浜市選挙管理委員会『横浜市長選挙(令和8年10月18日執行)』|公式ページ
  • 神奈川新聞『横浜市長選が告示、7人立候補 パワハラで辞職 山中氏の市政継続是非問う』(2026年10月4日)|記事リンク
  • NHK『横浜市長選挙 パワハラ問題で辞職の前市長と新人 7人が立候補』(2026年10月4日)|記事リンク
  • 総務省『ふるさと納税に関する現況調査結果(令和8年度実施)』(2026年7月31日)|資料(PDF)
  • 横浜市『令和7年度一般会計決算の概要(データ編)』(2026年7月17日)|資料(PDF)
  • 横浜市政策局『令和2年国勢調査 従業地・通学地による人口・就業状態等集計結果 横浜市の概要』(2022年10月)|資料(PDF)

✍️ 執筆者/ぱぶちゃん|投資歴6年
ファンダメンタルを事実ベースで解説するブログを運営中。相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。たまにチャート分析もします。ナンピンは得意です。
X(旧Twitter):@pablo29god

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の候補者・政党への投票を推奨・呼びかけるものではありません。記載内容は2026年10月5日時点の選挙公報および報道等にもとづくもので、正確性・完全性・最新性を保証するものではありません。各候補の正式な公約は、横浜市選挙管理委員会が公開する選挙公報等でご確認ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました