10/21の夜、XAUUSDは4,142.04まで戻しましたが、4,145〜4,155の壁に届かずに失速しました。10/22は日中に下げ続け、前日安値の4,105.90を割り込んで4,087.94まで下落しています。前回の分析から1日で、チャートの形がどう変わったかを整理します。
この記事はファンダメンタルズを使わず、チャートから読み取れることだけで構成しています。
XAUUSDは10/21の夜に4,142.04まで戻しましたが、4,145〜4,155の壁の手前で失速しました。10/22の4時台には4,104.73まで急落してすぐに戻したものの、日中に再び売られ、12時台に4,105.90を割り込んで4,087.94まで下げています。壁の手前での反落はこれで3度目です。下放れの条件の3段階のうち2段階を満たし、残るのはレンジの底4,066〜4,073の日足終値での割り込みです。
① 戻り高値は4,155.50→4,142.04と切り下がり、壁の4,145〜4,155を一度も終値で超えていません
② 2度守られた4,105前後の安値(4,105.90・4,104.73)を割り込み、H4は高値・安値とも切り下げる下降の形になりました
③ 次の支えは4,080前後の下値の線と、レンジの底4,066〜4,073です
1. 前回(10/21)からの変化
| 項目 | 10/21時点 | 10/22時点 |
|---|---|---|
| 現在値 | 約4,124 | 約4,091 |
| 直近安値 | 4,105.90 | 4,087.94 |
| 直近の戻り高値 | 4,155.50 | 4,142.04(10/22 5時台) ※10/22の7時台に4,146.38のヒゲあり |
| 日足RSI | 41.78 | 39.48 |
| H4 RSI | 43.22 | 35.45 |
| 相場の見立て | レンジ継続(離脱するなら下放れがやや優勢) | レンジ継続(下放れの条件が2段階進んだ) |
前回のトレードプランの結果は次のとおりです。
| プラン | 結果 |
|---|---|
| H4の買い(4,066〜4,085) | 未到達(安値4,087.94で、ゾーン上端まで2.94ドル届かず) |
| H4の売り(4,145〜4,155、損切り4,170) | 10/22の7時台、日足が切り替わった直後に4,146.38を付けてゾーン下端に1.38ドル届き、その後は利確1の4,108・利確2の4,090まで下落。ただし取引の薄い時間帯の1本のヒゲで、反転足の確認を待つとゾーン内では約定しなかった可能性が高い |
| H1の買い(4,098〜4,106、損切り4,090) | 10/22の4時台に4,104.73まで下げてゾーンに到達し、4,142.04まで戻して利確1の4,124・利確2の4,131とも到達。12時台の再到達では4,087.94まで下げ、損切り4,090に到達 |
| H1の売り(4,129〜4,136、損切り4,142) | 10/21の20時台にゾーンに到達。その後の21時台〜3時台の高値は4,141台で、損切り4,142の手前で止まった。10/22の4時台の急落(4,104.73)で利確1の4,115・利確2の4,107とも到達。日足の高値4,142.04は、決済後の5時台に付いた値 |
2. 環境認識(マルチタイム分析)
| 時間足 | 状態 | ポイント |
|---|---|---|
| 週足 | 長期上昇の中の調整 | 今週足は始値4,155.88、高値4,190.39、安値4,087.94で、現時点は陰線(未確定)。前週の安値4,073はまだ割っていない |
| 日足 | 三角保ち合いの下限へ | 10/21は始値4,124.20・高値4,142.04・安値4,104.73・終値4,141.09で、長い下ヒゲを付けて高値圏で終わる陽線。10/22はその下ヒゲごと打ち消す下げで、10/21の始値4,124.20を下回って終われば弱気の包み足(未確定) |
| H4 | 下降 | 戻り高値は4,155.50→4,142.04と切り下げ、安値は4,105.90を割って4,087.94。高値・安値ともに切り下げ。RSIは35.45で、10/14の安値以来の低さ |
| H1以下 | 下降 | 前回の下降ウェッジは10/21夜に上抜けたものの、壁の手前で失速して安値を割り込んだ(上抜けの失敗) |
4,066〜4,226のレンジは5週目で、上下どちらもまだ終値では抜けていません。
3. 出来高とRSIから見た攻防
- 4,141〜4,142での失速:10/21の21時台から翌5時台まで4,141〜4,142を何度も試しましたが、壁の4,145に届きませんでした。
- 4,104.73での最後の買い:10/22の4時台の急落は、5分足でこの1日で最大の出来高を伴いました。前日朝の4,105.90をわずかに割り込んでから、すぐ4,140台まで戻しています。10/21の朝と同じく、4,105前後で買いが入った形です。
- 4,105.90の割り込み:12時台の下抜けの出来高は中程度で、売りが一気に出たような急増ではありません。4,105前後を守ってきた買いが、続く売りに押し切られた形です。
- RSI:日足39.48、H4 35.45。どちらも前回から低下しています。H4は30台半ばで、売られすぎの目安の30はまだ割っていません。
ティックボリュームは価格の更新回数で、市場全体の実際の取引量ではありません。RSIも価格から計算する指標なので、どちらも補助的な判断材料として扱っています。
4. チャートパターン分析
月足・週足(大局)
最高値後の調整です。今月の安値4,066.36と前週の安値4,073はまだ割っていません。今週足は陰線で推移していますが、確定は週末です。
日足・H4(中期)
- 日足の三角保ち合い:高値は4,226→4,217→4,199→4,190と切り下げが続いています。安値は4,066→4,073→4,104.73→4,087.94で、切り上げが崩れかけています。ただし10/6の4,066と10/14の4,073を結んだ下値の線は、10/22時点でおおむね4,080前後で、現在値はまだその上にあります。
- H4の下降:4,105.90(10/21の9時台)と4,104.73(10/22の4時台)の2つの安値を割り込み、高値・安値とも切り下げる下降の形がはっきりしました。
H1以下(短期)
- 上抜けの失敗:前回注目した下降ウェッジは、10/21夜に上の線(4,129〜4,136)を上抜けました。しかし壁の手前の4,142.04で止まり、逆に安値を割り込んでいます。上抜けた形が否定されたことは、下向きの材料です。
- 二番底の失敗:4,105前後の2つの安値は二番底の形でしたが、戻り高値の4,142.04を超えられないまま底を割りました。
エリオット波動は、前回と同じく「調整のC波」とも「新しい上昇の第2波」とも読めるため、波動ラベルは付けていません。
5. フィボナッチと重要価格帯
- 10/14安値4,073.32→10/19高値4,190.39の上昇に対して、78.6%押しの4,098.4を割り込みました。88.6%押しの4,086.7が本日安値の4,087.94とほぼ重なり、100%は4,073.32です。
- 本日高値4,146.38→本日安値4,087.94の下落に対して、38.2%戻しは4,110.3、50%戻しは4,117.2、61.8%戻しは4,124.1です。61.8%戻しは、11時台の戻り高値(約4,124)と10/21の始値4,124.20に重なります。
| 価格帯 | 意味 |
|---|---|
| 4,190〜4,200 | 10/19高値と天井 |
| 4,145〜4,155 | 3度上抜けを防いだ壁 |
| 4,141〜4,146 | 10/21高値4,142.04・本日高値4,146.38 |
| 4,115〜4,124 | 50〜61.8%戻し・本日の戻り高値・10/21の始値 |
| 4,098〜4,106 | 割り込んだ2つの安値(4,105.90・4,104.73)・78.6%押し(支えから壁への役割転換候補) |
| 4,091 | 現在値 |
| 4,080〜4,088 | 本日安値・88.6%押し・下値の線(4,080前後) |
| 4,066〜4,073 | レンジの底。2度守られた |
| 4,000/約3,940 | 下放れの目標 |
6. 時間軸別トレード戦略
H4:買い

H4:売り

H1:買い

H1:売り

| 時間軸 | エントリー | 利確 | 損切り |
|---|---|---|---|
| スキャル (H1・M15) | 買い:4,080〜4,088 売り:4,098〜4,106 | 買い:4,098/4,106 売り:4,089/4,081 | 買い:4,074 売り:4,112 |
| デイ (H4) | 買い:4,060〜4,075 売り:4,115〜4,124 | 買い:4,098/4,117/4,141 売り:4,095/4,075/4,050 | 買い:4,045 売り:4,135 |
| スイング (日足) | 買い:4,155を日足終値で回復後、 4,141〜4,155への押し 売り:4,066を日足終値で割った後、 4,066〜4,090への戻り | 買い:4,200/4,226 売り:4,000/3,940 | 買い:4,124 売り:4,106 |
- 本命はH4の売りです。H1の買いは流れに逆らう逆張りなので、利確を近めにしています。
- 4,089〜4,097は見送りの帯で、現在値の4,091はこの中にあります。
- ゾーンに来たらすぐ入るのではなく、ヒゲや反転足を確認してからにします。
- 利確1に届いたら、損切りを建値に移します。
7. シナリオ分岐
| シナリオ | 条件 | 目標 | 否定される条件 |
|---|---|---|---|
| C:レンジ継続 | 4,066〜4,146の中で推移。内側は4,080〜4,124 | 上下限の往復 | 上下どちらかの終値での離脱 |
| B:下放れ | 4,080前後の下値の線をH4終値で割る→4,066を日足終値で割る | 4,000→約3,940 | 4,124をH4終値で回復 |
| A:上放れ | 4,106をH1終値で回復→4,124をH4終値で回復→4,141〜4,155を上抜け | 4,190〜4,200→4,226 | 4,066を日足終値で割る |
前回示した下放れの条件(①4,105.90をH1終値で割る、②4,098を割る、③4,066を日足終値で割る)のうち、①と②を満たしました。上放れ(A)は否定条件だった4,105.90割れに当たったため、条件を組み直しています。順番はC→B→Aのままですが、CとBの差はかなり縮まりました。レンジの底の4,066〜4,073は2度守られていて、ここを日足終値で割るまではレンジの中の動きです。
8. まとめ
10/21の夜に壁の手前まで戻したものの、3度目の反落となりました。2度守られた4,105前後の2つの安値も割り込み、H4ははっきりした下降の形です。次の焦点は、4,080前後の下値の線と、レンジの底4,066〜4,073です。ここで4度目の下ヒゲが出るのか、日足終値で割り込むのかで、5週続いたレンジの行方が決まります。
データについて:本記事のチャートは、MT5の2026年10月22日13:50頃(日本時間)時点のものです。文中の時刻は日本時間に換算しています。出来高はブローカーが提供するティックボリューム(価格の更新回数)で、市場全体の取引量とは異なります。過去の高値・安値の一部(「約」を付けたもの、「4,141台」「4,080前後」など)は、チャートの目盛りからの読み取りのため、数ドルの誤差を含みます。示した価格帯は過去データでの検証(バックテスト)を行ったものではありません。
✍️ 執筆者/ぱぶちゃん|投資歴6年
ファンダメンタルを事実ベースで解説するブログを運営中。相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。たまにチャート分析もします。ナンピンは得意です。
X(旧Twitter):@pablo29god
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