10/19、XAUUSDは4,190.39まで上げたものの天井の4,200に届かず、夜にかけて切り上がってきた安値のラインを割り込みました。前回の分析から1日で、チャートの形がどう変わったかを整理します。
この記事はファンダメンタルズを使わず、チャートから読み取れることだけで構成しています。
XAUUSDは10/19に4,190.39まで上げましたが、天井の4,199〜4,200に届かずに反落しました。夜には切り上がってきた安値のライン(4,147〜4,154)を割り込み、10/20朝には4,115.60まで下げています。その後の戻りは、割り込んだラインの4,147.55で止められました。上に抜けやすいとされた上昇三角形が下に崩れ、抜ける方向は下放れがやや優勢に変わりました。
① 高値は4,226→4,217→4,199→4,190と切り下がり、天井を試す力が弱まっています
② 支えだった4,147〜4,155が、今度は上値の壁に変わりました(役割転換)
③ 次の支えは4,115〜4,118、その先はレンジの底4,066〜4,073です
1. 前回(10/19)からの変化
| 項目 | 10/19時点 | 10/20時点 |
|---|---|---|
| 現在値 | 約4,179 | 約4,131 |
| 直近安値 | 4,154.05 | 4,115.60 |
| 直近高値 | 4,199.06(10/16) | 4,190.39(10/19) |
| 日足RSI | 45.02 | 42.32 |
| H4 RSI | 55.42 | 43.09 |
| 相場の見立て | レンジ継続(上放れ優位) | レンジ継続(離脱するなら下放れがやや優勢) |
前回のトレードプランの結果は次のとおりです。
| プラン | 結果 |
|---|---|
| H4の買い(4,147〜4,155、損切り4,128) | 寄り付きの4,154.05でゾーンに到達。利確1の4,180に到達し、利確2の4,200には届かず。その後10/20に損切り4,128に到達(利確1の到達後に損切りを建値へ移していれば、建値で撤退) |
| H4の売り(4,200〜4,220) | 未到達(高値4,190.39) |
| H1の買い(4,163〜4,168、損切り4,152) | 10/19の下落でゾーンに到達した後、4,180まで戻らずに損切り |
| H1の売り(4,190〜4,200、損切り4,208) | 高値4,190.39でゾーン下端に0.39ドル届いて反落し、利確1の4,180・利確2の4,166とも到達。ただしゾーンの端ぎりぎりだったため、反転足の確認を待つと約定しなかった可能性が高い |
2. 環境認識(マルチタイム分析)
| 時間足 | 状態 | ポイント |
|---|---|---|
| 週足 | 長期上昇の中の調整 | 今週足は始値4,155.88、高値4,190.39、安値4,115.60で、現時点は陰線(未確定)。高値は前週の4,217から切り下げ |
| 日足 | 三角保ち合い | 高値は4,226→4,217→4,199→4,190と切り下げ、安値は4,066→4,073→4,115.60と切り上げ。10/19は上ヒゲの陰線 |
| H4 | 短期の下降 | 切り上がる安値(4,073→約4,130→4,147→4,154)が崩れ、4,115.60まで下落。RSIは10/16以来の50割れ |
| H1以下 | 下降 | 10/19の4,190.39から高値・安値とも切り下げ。本日の戻りは4,147.55で失速 |
4,066〜4,226のレンジは5週目に入りましたが、上下どちらもまだ終値では抜けていません。
3. 出来高とRSIから見た攻防
- 安値ラインの割り込み:10/19の20時台〜23時台(日本時間)の下げは、出来高を伴っていました。
- 4,115.60での下ヒゲ:10/20の9時前後、5分足でその日最大級の出来高を伴って反発しました。ここで一度、買いが入っています。
- 戻りの弱さ:戻りは下げ幅の50%(4,153)に届かず、約43%の4,147.55で止まりました。その後の下げで出来高が増えていて、売りが優勢です。
- RSI:日足42.32、H4 43.09。10/16以降の上向きの勢いは消えています。
ティックボリュームは価格の更新回数で、市場全体の実際の取引量ではありません。RSIも価格から計算する指標なので、どちらも補助的な判断材料として扱っています。
4. チャートパターン分析
月足・週足(大局)
最高値後の調整です。週足の安値は約3,940(6〜7月)→4,066→4,073と切り下がっていません。今週は前週までのような長い下ヒゲはまだ出ていません。
日足・H4(中期)
- 日足の三角保ち合い:高値の切り下げと安値の切り上げで、値幅が両側から縮んでいます。
- H4の構造の変化:切り上がってきた安値(4,147〜4,154)を割り込み、短期の下降の形に変わりました。戻りが割り込んだ水準で止められたことで、ここが上値の壁として確認されています。
H1以下(短期)
- 前回の分析で注目した上昇三角形(天井4,200・安値の切り上げ)は、下に崩れて失敗しました。上に抜けやすいとされた形が逆に崩れたことは、下向きの材料です。
- 下の支えは、本日安値の4,115.60と61.8%押しの4,118が重なる4,115〜4,118です。
エリオット波動は、前回と同じく「調整のC波」とも「新しい上昇の第2波」とも読めるため、波動ラベルは付けていません。
5. フィボナッチと重要価格帯
- 10/14安値4,073.32→10/19高値4,190.39の上昇に対して、50%押しは4,131.9(現在値付近)、61.8%押しは4,118.0(本日安値付近)、78.6%押しは4,098.4です。
- 10/19高値→本日安値(4,190.39→4,115.60)の下落に対して、38.2%戻しは4,144.2、50%戻しは4,153.0です。本日の戻り4,147.55はこの間で止まりました。
| 価格帯 | 意味 |
|---|---|
| 4,217〜4,226 | レンジ上限 |
| 4,190〜4,200 | 10/19高値と天井。上抜ければ上放れ側に戻る |
| 4,163〜4,168 | 10/19夜の下落の起点 |
| 4,145〜4,155 | 割り込んだ安値ライン・本日の戻り高値(短期の壁) |
| 4,131 | 現在値。50%押し |
| 4,115〜4,118 | 本日安値・61.8%押し |
| 4,098〜4,110 | 78.6%押し・10/15の上放れ前の保ち合い |
| 4,066〜4,073 | レンジの底。2度守られた |
| 4,000/約3,940 | 下放れの目標 |
6. 時間軸別トレード戦略
H4:買い

H4:売り

H1:買い

H1:売り

| 時間軸 | エントリー | 利確 | 損切り |
|---|---|---|---|
| スキャル (H1・M15) | 買い:4,114〜4,120 売り:4,140〜4,147 | 買い:4,131/4,145 売り:4,125/4,117 | 買い:4,106 売り:4,153 |
| デイ (H4) | 買い:4,066〜4,085 売り:4,145〜4,155 | 買い:4,115/4,147/4,190 売り:4,116/4,100/4,075 | 買い:4,050 売り:4,170 |
| スイング (日足) | 買い:4,200をH4終値で上抜け後、 4,186〜4,200への押し 売り:4,066を日足終値で割った後、 4,066〜4,100への戻り | 買い:4,226/4,300 売り:4,000/3,940 | 買い:4,170 売り:4,115 |
- 本命はH4の売りです。H1の買いは流れに逆らう逆張りなので、利確を近めにしています。
- 4,121〜4,139は見送りの帯で、現在値の4,131はこの中にあります。
- ゾーンに来たらすぐ入るのではなく、ヒゲや反転足を確認してからにします。
- 利確1に届いたら、損切りを建値に移します。
7. シナリオ分岐
| シナリオ | 条件 | 目標 | 否定される条件 |
|---|---|---|---|
| C:レンジ継続 | 4,066〜4,190の中で推移。内側は4,115〜4,155 | 上下限の往復 | 上下どちらかの終値での離脱 |
| B:下放れ | 4,115〜4,118をH1終値で割る→4,098〜4,110を割る→4,066を日足終値で割る | 4,000→約3,940 | 4,155をH4終値で回復 |
| A:上放れ | 4,145〜4,155をH4終値で回復→4,190〜4,200を上抜け→4,226を上抜け | 4,300→約4,364 | 4,115.60を割る |
当面はCを最も重く見ています。前回は上放れ(A)を優位としていましたが、上昇三角形が下に崩れたため、今回は下放れ(B)を上に置きました。ただし底の4,066〜4,073は2度守られていて、Bが成立するには約50ドル下の底を日足終値で割る必要があります。
8. まとめ
上に抜けやすいとされた上昇三角形が下に崩れ、支えだった4,147〜4,155が上値の壁に変わりました。次の焦点は4,115〜4,118の支えです。ここを割り込めば、2度守られてきたレンジの底4,066〜4,073を再び試す流れが見えてきます。逆に4,155を4時間足終値で回復できれば、今回の崩れは一時的なものだったことになります。
データについて:本記事のチャートは、MT5の2026年10月20日14:47(日本時間)時点のものです。出来高はブローカーが提供するティックボリューム(価格の更新回数)で、市場全体の取引量とは異なります。過去の高値・安値の一部は、チャートの目盛りからの読み取りのため、数ドルの誤差を含みます。示した価格帯は過去データでの検証(バックテスト)を行ったものではありません。
✍️ 執筆者/ぱぶちゃん|投資歴6年
ファンダメンタルを事実ベースで解説するブログを運営中。相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。たまにチャート分析もします。ナンピンは得意です。
X(旧Twitter):@pablo29god
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